こんにちは。こばぶです。
不妊治療をする人が増えていると聞くけれど、自分は他人事で良いのかな。
将来自分が妊娠できる身体なのか不安。
こんなことを考えている女性は多いのではないでしょうか。
実際、不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は年々増加傾向にあります。
2015年時点で、夫婦全体の18.2%、約5.5組に1組が不妊治療を経験しており、いつ自分の身にふりかかってもおかしくない問題といえます。
(参考:国立社会保障・人口問題研究所「2015年社会保障・人口問題基本調査」 )
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp
私自身、20歳でチョコレート嚢胞の手術をしてから、
「自分は将来子供を産めないのではないか」と何度も不安になり、悩み続けた経験があります。
しかし、これから紹介するブライダルチェックを思い切って受けてみると、自分の具体的な身体の状態がわかり、漠然とした将来への不安は消えました。
私自身、今すぐに子供が欲しいというわけではないですが、現在の自分の身体の状態から逆算して、将来子供を持つための行動を早めにスタートすることが必要だと気づかされました。
この記事では、将来の妊娠可能性を調べる検査であるブライダルチェックの、チェック項目や費用、実際の検査の流れなどを解説していきます。
みなさんが実際にブライダルチェックを受けるきっかけになり、身体の状態を知ってもらうことで、ライフプランに役立てていただけたら嬉しいです。
不妊の原因って?
そもそもなぜ不妊になるのでしょうか。
不妊の原因は男女両側にありますが、ここでは女性側の不妊の原因に絞って簡単に解説します。女性の不妊の原因は大きく分けて5つあります。
①排卵因子(ホルモンによる排卵障害、ストレスや過度のダイエットなどによる月経不順)
②卵管因子(性感染症による卵管の閉塞など)
③子宮因子(子宮筋腫など)
④頸管因子(頸管粘液量の減少により精子の貫通を妨げられる)
⑤免疫因子(何らかの免疫異常による抗精子抗体(精子を障害する抗体)の産生)
このような、妊娠を妨げる要因が体内に潜んでいないかを調べる検査が、ブライダルチェックなのです。
ブライダルチェックの検査項目・費用は?
ブライダルチェックの検査項目として、以下のようなものがあります。
●問診・内診
●血液検査
●超音波検査
●子宮内膜症検査
●性感染症検査(梅毒、クラミジア、淋菌、HIVなど)
●風疹抗体検査
●各種がん検査(子宮がん、乳がん、卵巣がんなど)
●女性ホルモン分泌検査
●甲状腺機能検査
●膠原病検査
●貧血検査
●各種ホルモン検査(甲状腺ホルモン、下垂体ホルモン)
★AMH検査(←この後詳しく解説します!)
ブライダルチェックは婦人科や内科がある医療機関や、不妊治療を専門にしているクリニックで受けることができますが、医療機関によって検査内容や費用はさまざまで、基本的には自費診療になります。
ここでは、実際にかかる費用の一例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
【例①:A病院(東京都)】
コース | 検査項目 | 料金 (税込) |
---|---|---|
【A】 | 問診/血圧測定/体重,BMI測定/内診/超音波検査/子宮頸部細胞診断(癌検診)/感染症検査(B型肝炎,C型肝炎,梅毒,HIV)/風疹抗体価検査/プロラクチン/甲状腺スクリーニング/AMH検査/HbA1c/膣内細菌培養検査/淋菌及びクラミジア,トラコマチス同時核酸検出 | ¥25,000 |
【B】 | 【Aコースの内容】+ビタミンD検査+貧血スクリーニング | ¥28,000 |
【C】 | 【Bコースの内容】+麻疹+トキソプラズマ+サイロメガロウイルスlgG | ¥30,000~ |
自分がどこまで詳しく検査したいかによって、選べるコース設定になっていますね。
【例②:B病院(大阪府)】
コース | 検査項目 | 料金 (税込) |
---|---|---|
【基本】 | 問診/内診/血液型検査/風疹抗体検査/梅毒検査/HBs抗原検査/HCV抗体検査/HIV-1,2抗体検査/クラミジア抗体(抗原)検査/超音波検査 | ¥22,000 |
オプション | 子宮内膜症検査(血液検査) | ¥3,300 |
〃 | 貧血検査/生化学検査/糖尿病検査(血液検査) | ¥9,900 |
〃 | AMH検査(卵巣予備能検査) | ¥7,700 |
〃 | ヒトパピローマウイルス検査(HPV検査) | ¥5,500 |
〃 | 子宮頸がん検査 | ¥3,300 |
基本のコースがあって、そこに自分が追加したいオプションを付けていくスタイルですね。
実際にAMH検査を受けてきた!
男性の場合、精子は睾丸で、何歳になっても新しいものが作られていきますが、女性の場合、生まれる前に作られた卵子が、卵巣に保存されているだけなので、歳を重ねるごとに卵子はどんどん減り、卵子自体も年をとって古くなってしまいます。
AMH検査とは、卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べ、今後、妊娠・出産のチャンスがどの程度残されているかを予測する検査です。
こばぶはチョコレート嚢胞の手術を受けたことがあり、卵巣の機能に不安があったので、まずは手始めにAMH検査を受診してみることにしました。
家の近くの不妊専門クリニックで予約をし、ドキドキしながら当日クリニックへ。
血液検査なので、採血だけして検査は終了しました。
検査自体は採血のみであっという間だったため、本当にこれだけでわかるの・・?と半信半疑になったのを覚えています。笑
2週間後にまた結果を聞きに来てねと告げられ、その日は帰宅しました。
ちなみに、今回のこばぶのお支払いは7,700円(税込)。様々な医療機関のHPで確認したところ、AMH検査単体の相場は7,000円~8,000円ほどでした。
検査結果を聞いてきた!
検査結果を聞きに行き、こばぶのAMH値は1.6と告げられました。
受診当時のこばぶの年齢である27歳のAMH平均値は5前後。なんとこばぶは平均以下の以下だったのです。ちなみに、1.6という数値は42歳の平均値とほぼ同じです。
正直、ショックは大きかったです。
覚悟はしていたけれど、そんなに低いか。まじか。
こばぶは20歳の時にチョコレート嚢胞の手術を受けてから、7年間低用量ピルを飲み続けてきました。
お医者さんから
ピルを服用中の方はAMH値が低く出るという研究結果もあるから、この数値を気にしすぎなくても大丈夫ですよ。
と言われたものの、さすがに完全に無視できる数値ではなく、家に帰ってとても落ち込んだのを覚えています。
しかし、このショッキングな結果のおかげで、将来後悔しないための行動を起こすきっかけとなったので、AMH検査を受けたのは本当によかったと思っています。
まとめ:後悔しないためにも、まずは自分の身体を知ることから
社会で活躍する女性が増え、出産年齢は上昇傾向にあります。
一方、年齢を重ねるごとに妊娠率は低下し、高齢出産では合併症などのリスクも高まっています。
こばぶのように、「いつかは妊娠を」と漠然と考えていても、卵巣予備能(卵巣内に残っている卵子の数)が低下して、妊娠できるタイムリミットが短くなっていたということも有り得るのです。
働く女性にとって、妊娠適齢期に自分の思うように妊娠・出産するのが難しい現状がありますが、納得のいく決断をするためにも、「今の自分の身体の状態」や「いつまで妊娠できるのか」を知っておくことは重要だと思います。
AMH検査は、それを知るために役立つ検査であり、今回実際に受けてみて、これからのライフプランを真剣に考える良いきっかけとなりました。
「ブライダルチェック」という名称から、
結婚することが決まった人が受ける検査なんじゃないの?
と考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
結婚する・しないに関わらず、将来妊娠を望むのであれば、早めにブライダルチェックを受けて、自分自身の身体の状態を把握しておくことをオススメします。
この記事が、みなさんのブライダルチェックを受けるきっかけとなり、ライフプランの形成に少しでも役立つことができれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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